るわぶろぐ

80年代後半生まれ。自由で穏やかな暮らしをしたくて資産形成に取り組むブログ。

一般NISAからつみたてNISAへのシフトは仕方ないと思う

ご無沙汰しております。

 

更新は滞っていますが、方針は一切変えていません。

相変わらずコツコツと積み立てていますし、順調です。

 

さて、最近、来年度税制改正における一般NISAの恒久化が見送られたという報道が出て、投資家界隈では大きな話題になっているようです。
報道内において、見送りの理由が富裕層優遇とされたことについて様々な形で異論が出ているようですね。

 

とはいえ、僕としてはこの流れは仕方ないと思うんですよね。
NISAという制度は租税特別措置です。では租税特別措置とは何かと言えば、特定の政策的な理由で、原則とは異なる取扱いとする例外措置です。

政府が全く無条件で税を軽減してくれるわけもなく、あくまでも達成したい政策目的があるからわざわざ減収になるような制度を作ってくれているのだろうと思います。

 

そして、政府税調の資料なんかを見る限り、現在の政府はNISAやiDeCoといった企業年金個人年金等に関する税制や貯蓄・投資等に関する税制について、退職後の生活への計画的な準備を適切に支援していく観点で整理をしていきたいという考えを持っています。

 

その一方で、一般NISAはどういう層に利用されているのかと言うのをデータで見てみると、口座保有者の半分以上は60歳以上なんですよね。つみたてNISAではどうかといえば、60歳以上で利用しているのは15%ほどで、主に若年層の資産形成に使われているようです。

はっきり言ってしまうと、政府は、一般NISAについては現在政府が意図している政策目的とは違う使い方をされていると考えているのでしょう。
そのまま進めても政策目的が達成できないのだから、方向転換するのは悪い判断とは思いません。

 

しばらくはiDeCoやつみたてNISAをフル活用して資産形成していくのがいいでしょうね。政府の政策目的と整合的な制度ですから、とりあえず悪い方向には行かないでしょう。
今後、長い目で見るとその手の制度がどういう形に落ち着くのかは分かりませんが、税制優遇はあくまでも例外的な措置であるという認識を持った上で利用する必要があるのではないかと考えています。