どこまでを臨時収入と考えるべきか
こんにちは。
本多式「四分の一天引き貯金法」というものがあります。
資産形成本の中でも古典かつ名著である、本多静六著「私の財産告白」の中で書かれている貯金法です。
具体的なやり方を引用します。
あらゆる通常収入は 、それが入ったとき 、天引き四分の一を貯金してしまう 。さらに臨時収入は全部貯金して 、通常収入増加の基に繰り込む。
方程式にすると 、
貯金 = 通常収入 × 1/4+臨時収入 × 10/10
ということになる。
僕自身がきっちりこのやり方に従って貯金しているかというとそういうわけではないんですが、考え方は参考にしています。
収入は当然変動しますから、定額で貯金・投資をするより、このように割合で考える方が合理的だと思います。
この貯金法の肝は、通常収入と臨時収入をきっちりと分けて、あくまでも通常収入の四分の三だけで生活すると決めてしまうことだと思います。
臨時収入については全額を「通常収入増加の基」つまりは利子や配当を生むような資産にすべきということですね。僕の場合は事前に決めた割合通りに株式か現預金として保有するということになります。
ところで、この通常収入と臨時収入という言葉は、別に厳密な定義があるわけではないので、人によって考え方が変わるところだと思うんです。
基本給は誰が見ても通常収入でしょうし、特に理由なく贈与されたお金は誰が見ても臨時収入だとは思うんですが、グレーゾーンは結構あると思うんですね。
例えばボーナス。臨時収入っぽい感じはしますが、金額の変動はともかくとしてとりあえず毎年貰えることを考えると通常収入っぽく考えられなくもありません。
他にも、残業代。毎月貰えるから通常収入っぽい気もしますし、業務の状況次第で毎月変動するところからは臨時収入っぽくも見えます。
ちなみに、原典たる私の財産告白ではどう書かれているかというと、
月給その他月々決まった収入は四分の一を 、著作収入 、賞与 、旅費残額などの臨時分は全部を貯金に繰り込む 。こうして 、また次年度に新しく入ってくる貯金利子は 、通常収入とみなしてさらにその四分の一だけをあとに残しておく 。
という書き方ですね。ボーナスは臨時収入。利子・配当は通常収入ということです。残業代についてはこの記述では分かりませんね。
それでは僕自身はどう考えているかというと、できるだけ保守的に考えておけばあらゆる不測の事態にも対応できるでしょう、という判断のもと、月給から残業代を除いた金額を通常収入と考えるようにしています。
もちろんボーナスは臨時収入扱いです。
人によっては、例えばみなし残業代を採用してる職場で働いているなら、残業代を含めて通常収入と考える方が自然かもですね。
この考えに従うと、僕の場合はさらなる家計改善が必要ということが分かります。残念ながら生活費が通常収入からはみ出てしまい、残業代を侵食することもそれなりにありますので。